アルドノア・ゼロ 最終回考察


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■総評
第12話は、クールの節目に相応しい波乱の展開。ノヴォスタリスクの戦闘は終結し、多くの血が流れる。ストーリー展開は、前半はスタンダードだが、中盤からスレインの行動によって大きく負の方向へシフトする。展開としては特殊である。こういう展開が好きな人も嫌いな人もいると思うが、とりあえず“単調ではない”ことは評価したい。

■ドライバー分析
第12話のメインドライバーは次の通り。

①アセイラムたちがザーツバルム揚陸城のアルドノア・ドライブを停止させる(G)
②伊奈帆がザーツバルムを追いつめるが、それをスレインが助ける(E-G-E)
③ザーツバルムがアセイラムを撃ち、スレインがザーツバルムを撃つ(E-E)
④アセイラムが伊奈帆を心配し、伊奈帆もアセイラムを大事に思う(L-L)
⑤スレインが伊奈帆を殺す(E)

また、サブドライバーとして、

⑥火星兵がスレインを助けるが、その火星兵が打たれて死ぬ(P)

などがある。
第12話は、ノヴォスタリスクの戦いの終結とスレインの裏切り。骨格部分はスタンダードな内容だが、スレインの裏切りによって結末は大きく捻じ曲げられ、不幸なストーリーにシフトする。ストーリーの狙いは、ずばり“スレインの過ち”だと言って良いだろう。

まず、ストーリーの骨格部分から見てみよう。第12話のストーリーは、スレインに関する部分を除けば、非常にスタンダードなハッピエンドの構成になっている。解決すべき問題は前回から引き続き、

・ザーツバルム揚陸城のアルドノア・ドライブを停止させる事
・アセイラムの命を狙うザーツバルムを倒す事

の2つである。第12話のストーリーは、基本的にはこれらの解決を目標として進んでいる。非常に大雑把に言えば、時系列は次の通り。

(1)アセイラムが救助される(G)

(2)ザーツバルムに襲われるが、伊奈帆がザーツバルムを食い止める(E-G)

(3)ザーツバルムが次々と強力な兵器を出す(E)

(4)しかし、伊奈帆が逆にザーツバルムを追いつめる(G)

(5)その隙に、アセイラムがアルドノア・ドライブを停止する(G)

これで前述の2つの問題が解決される。伊奈帆の戦い方は基本的に相手の弱点を突くスタイルであり、これはトリルラン、ブラド、フェミーアンたちを倒した時とほとんど変わらない。(相手がザーツバルムであっても伊奈帆は強かった。)その後、アセイラムが無事アルドノア・ドライブを停止させればストーリーは完結する。これは、戦闘ものの基本形式であり、スタンダードな内容である。


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[ザーツバルムを追いつめる伊奈帆と、アルドノアドライブを停止させにいくアセイラム]

また、心理的なストーリーについても、骨格部分は非常にスタンダードである。第12話の心理的ストーリーは伊奈帆とアセイラムに関するもので、時系列で言えば、

(1)アセイラムがザーツバルムと戦う伊奈帆を心配する(F)

(2)伊奈帆が生き残りアセイラムが喜ぶ(L)

(3)伊奈帆もまたアセイラムに特別な感情を抱く(回想シーン)(L)

という構成。もし、何事も無ければ、敵を倒して、恋愛も発展する超王道展開と言えるだろう。伊奈帆が騎士、アセイラムが姫という構図で見ても、まさに王道である。



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[伊奈帆の無事を喜ぶアセイラムと、アセイラムに手を握られた伊奈帆]

もし、第12話がこのような展開なら非常に最終回っぽい。しかし、ご存知の通り、実際の結末は全く異なるものである。次に、その原因となるスレインに関するストーリーを詳しく見てみよう。

スレインに関してのストーリーは少々分かりづらい点があるが、一応説明的な流れが存在する。まずは、スレインが着陸した際のやり取りから。

スカイキャリアーでアセイラムを探していたスレインは、デューカリオンを追って再びザーツバルム城に戻ってくる。その際、スレインは増援の地球カタフラクトに攻撃を受ける。

そこでスレインは地球カタフラクトに銃を向け、それを見た揚陸城の火星兵士に助けられる。しかし、「味方に銃を向けるものはいない」と助けてくれた火星兵士は、生き残った地球人兵士に撃たれあっけなく死んでしまう。



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[死んだ兵士と逃げるスレイン]

このシーンは何でもない様に見えるが、終盤のザーツバルムのセリフに繋がっている。

その後、地球兵士に追われ揚陸城のタルカスに乗り込んだスレインは、なんとか危機を脱し(起動権については後述)、その後、伊奈帆と戦うザーツバルムの通信を聞くことになる。



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[ザーツバルムの通信を聞くスレイン]

通信のシーンも切り替えが多くやや分かりづらいが、スレインが聞いたのはザーツバルムの苦しむ声だけではない。スレインは、地球人(伊奈帆)に対して語られたザーツバルムの嘆きも聞いている。そのセリフは次の通り。

「分かるまい、貴様等には。植えつけられた地球人への羨望と憎しみが、いつまでも我らの魂を濁らせ続け人としての行き方を奪った。豊かな地で漫然と生きる者に、我らの思いは分かりはすまい。憎しみを植えつけられた恨み、それに気付いた時の空しさ、愛するものを守れなかった無念、分かりはすまい。我は憎む全てを倒し、憎しみの連鎖を絶つ」

この大部分は、スレインが第9話や第10話で聞いた内容と同じだ。だが、おそらくスレインにとって最後の一押しとなったのは、最後の部分「我は憎む全てを倒し、憎しみの連鎖を絶つ」だろう。



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[地球人や火星に対する恨みを語るザーツバルム]

(スレインにとって、ザーツバルムはアセイラム暗殺の主謀者であり倒すべき存在だ。たとえザーツバルムの背景を知ったところで「手を出さない」から「助ける」になるまでには多少のギャップがある。また、ザーツバルムの相手が自分を敵だと言った「オレンジ色(のやつ)」であったことも助ける要因になっているが、やはり決め手にはかける。)

アルドノア・ゼロの中で「憎しみの連鎖」に最も振り回されたのはスレインだろう。スレインは、第3話で護衛したトリルランを殺し、第4話で進言したクルーテオに叩かれ、第7話で助けた伊奈帆に撃たれ、第8話で忠義を同じくするクルーテオに拷問され、第9話で宿敵のザーツバルムに介抱されている。ただアセイラムを助けようと行動した結果、スレインはあらゆる理不尽な不幸に見舞われている。

今回の序盤のやり取りも、単に味方が殺されたのではなく、敵と思っていた人が味方になってくれたのに殺されるという理不尽な結果になっている。単に正義としてアセイラムを助け続ける伊奈帆に比べると、スレインがいかに敵、味方の区別の中で振り回されているのかが分かる。



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[陰謀を知り、トリルランを殺害した際のスレイン(第3話)]

そんなスレインにとって、ザーツバルムの「憎しみの連鎖を絶つ」という言葉は、大きな説得力があったことだろう。たとえ、ザーツバルムが悪であろうとも、嵐の中を漂うスレインにとって、それはしがみつける船のようなものかもしれない。結果として、スレインがザーツバルムを助けた事が、更なる不幸に繋がってしまうのだが、その選択には一定の理解が可能だ。



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[ザーツバルムを助け、動力室に突っ込むスレイン]

スレインがザーツバルムを助けた事で、王道的な伊奈帆がザーツバルムを倒すという結末は書き換えられる。それがアセイラムの死(仮)まで意味するとはスレインも思わなかっただろう。

生き残ったザーツバルムがアセイラムを撃つ事で、ザーツバルムの悪は達成される。そして、それを受けてスレインがザーツバルムを撃つという、まさに“憎しみの連鎖”によってストーリーは駆動される。スレインにとってこれ以上の皮肉はないだろう。



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[アセイラムを撃ったザーツバルムと、ザーツバルムを撃つスレイン]

前述の伊奈帆とアセイラムのラブストーリーも、スレイン視点から見れば絶望的なストーリーだ。アセイラムが死に、しかも鬱陶しい男がついている。スレインにはもはや何も残されていない。

伊奈帆を撃ったスレインの行動は、嫉妬と言うには無気力すぎる。トリルランやザーツバルムにはまだ撃つべき理由があった。トリルランもザーツバルムもアセイラムの命を狙ったからだ。しかし、伊奈帆は必ずしもそうではない。ここで、スレインの善悪の判断は崩壊していると言えるだろう。これで、スレインは“兵士”から、ただの“殺人者”になってしまった。



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[スレインに殺された伊奈帆。伊奈帆もまたアセイラムを守ろうとした男だった]

スレインに関するストーリーは、王道的なストーリーの結末をことごとく書き換え、自身の崩壊という形で終幕する。

第12話は、ひと言で言えば「理不尽な結末」である。全体の構成は極めて王道的で、そこに横槍が入って台無しになるという独特な構成になっている。賛否両論はあると思うが、第1クールの終わりとしては十分な強度があったと思う。この後の展開が気になる所だが、続きは第2クールまで待つ事になる。しばし待機である。

■ストーリーの賛否について
第12話を見て、怒る人も喜ぶ人もいると思うが、ストーリーの賛否について少し述べたい。第12話の賛否が分かれる理由は、おそらくストーリーが王道的ではないからだろう。

特に、賛否両論を起こす要因になっているのはラストシーンである。なぜなら、それ以外の部分は王道的だからである。王道を好きな人も嫌いな人もいるが、王道的だからといって議論になる事は少ない。

もし、第12話が純粋にザーツバルムを倒して終わっていれば、あるいは、仮にスレインが一度ザーツバルムを助けても、アセイラムや伊奈帆が撃たれなければ、ストーリーを王道展開の域に留めることは可能である。例えば、「スレインがザーツバルムを助けるが、ザーツバルムがアセイラムを狙ったので、スレインが仕方なくザーツバルムを殺す」という終わり方であれば、「ザーツバルムにも一定の正当性はあった」ぐらいでストーリーはハッピーエンドになるだろう。

そのため、ストーリーが王道から外れているのは、必ずしもスレインがザーツバルムを助けたせいではない。そうではなく、今回のストーリーが王道から決定的に外れている点は、最後の最後で「アセイラムが打たれ(殺され)、スレインが伊奈帆を殺す」という展開にある。前述の通り、スレインがザーツバルムを助けるという展開には、ある程度準備がなされており理解ができる。しかし、「スレインに伊奈帆が殺される」という展開はどうかというと、少々微妙になってくる。

実際、スレインと伊奈帆の直接のやり取りは、第7話ぐらいしかない。銃を向けたのは単なる脅しだったのかもしれないが、「スレインがそこまで伊奈帆を憎めるか?」「それだけの積み重ねがあったか?」といったあたりは気になる点だ。もし、それに納得できるなら、ラストシーンもそのまま受け入れられるだろう。



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[引き金を引いたスレイン。表情は冷酷だ]

■補足
以降、いくつか気になる点を補足する。

①伊奈帆は死んだのか?
まず、伊奈帆は死んだ可能性が高い。スローで見ると頭を打たれており、これで助かっていたらちょっとすごすぎる。通常、主人公が死ぬのは不自然だが、分割2クールの切り替えなので死んでもおかしくないだろう。



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[頭を打ち抜かれた伊奈帆。どうも本当に死んだらしい]

②アセイラムは死んだのか?
次に、アセイラムについて。伊奈帆に比べて、アセイラムはまだ助かっている可能性がある。背中からも打たれているので、かなりの重症なのは間違いないが、生きている可能性は意外に大きい。理由は次の2つ。

・ラストのユキの語りでアセイラムが「行方不明」とされている事
・アセイラムのエアバックが膨らんでいる事

1つ目については、死んでいても遺体が持ち去られていれば同じ表現になるが、あえてそれを説明していることから、生きている可能性を感じさせる。
2つ目は地味だが、地球側の兵士が装備しているエアバックに関係する。アセイラムのエアバックは2発目を打たれたときに膨らんでおり、そのため弾が頭に当たったのか、エアバックに当たったのか良く分からない。もし、頭に当たってその衝撃でエアバックが開かないのであれば、当たったのはエアバックということになる。



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[撃たれる直前のアセイラムと、撃たれた後のアセイラム]

また、ストーリー展開上、アセイラムが伊奈帆を殺したのがスレインだと知らない点も今後の展開につながるかもしれない。スレインがアセイラムを連れ去ったのであれば、スレインはアセイラムに真実を話さないだろう。アセイラムがスレインに銃口を向ける日は来るのだろうか?

③ザーツバルムは死んだのか?
ザーツバルムははじめに何発か撃たれたが、致命傷にならず生きていた。ザーツバルムは、その後スレインに頭を狙えと余裕を見せており、ちゃんと殺された描写は無い。伊奈帆を殺した後に殺されたという可能性もなくはないが、生きている可能性の方が高いだろう。ザーツバルムが役目を終えたのか、まだ戦う意志があるのかは微妙な所だ。



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[頭を狙えと指差すザーツバルム。さすがに覚悟が決まっている]

④タルシスの起動権について
ラストシーンの影に隠れがちだが、タルシスの起動権ははっきりとした謎である。例えば、次のような理由が考えられるだろう。

1.クルーテオ、もしくはザーツバルムがスレインに起動権を与えていた
2.スレインが元から起動権を持っていた
3.スレインは起動権を持たないが、何らかの別の理由で起動した

まず、1の可能性から。スレインは起動権を持っている自覚が無かったので、仮にクルーテオやザーツバルムに与えられていたとしたら、「皇族でなくとも起動権の譲渡、または分与が可能」かつ「相手に気付かれずに譲渡、または分与可能」ということが必要になる。起動権の管理は封建制度を維持するための要なので、自由譲渡は少し厳しいか。

次に、2の可能性。これはスレインが皇族であるか、またはトロイヤード博士がレイレガリアと同じレベルで起動権を持っていた場合成立する。これもかなり厳しいが、トロイヤード博士はかなり謎の存在なので、無くは無いかもしれない。

最後に3の可能性。これは、あまり面白くない理由だが、「クルーテオが実は生きていてスリープ状態になっていただけ」といった可能性はあるかもしれない。クルーテオが生きているという可能性はわずかに残っている。あるいは、全く別の可能性か。

どれも決め手に欠けるので、自由に考えてみてほしい。

[この動きは、トキ!?(違います)]

■残された伏線
以下のような伏線が残されている。とりあえず第2期へ続く。

①タルシスのアルドノア・ドライブはなぜ起動した?
②トロイヤード博士がザーツバルムを助けた経緯とは?
③戦艦デューカリオンを作ったのは誰?
④トロイヤード博士の研究内容とは?
⑤スレインが火星側に助けられた際の事故とは?
⑥ハイパーゲートの暴走はなぜ起こった?

■ストーリー詳細

(ザーツバルム揚陸城)

P デューカリオンが揚陸城に墜落している。
G ユキがアセイラムの安否を確認する。

P デューカリオンのブリッジクルーは壊滅的な打撃を受けている。
P ユキ、韻子、伊奈帆たちは任務の続行を託される。
G ユキが死傷したパイロットに代わり、プリンセス1に乗り込む。

(各コクピット)

E アセイラムはユキに「ヴァースが憎いですよね」と聞く。
G 通信を聞いていた伊奈帆は戦争を終わらせる手段について話す。

(ザーツバルム登場)

E ザーツバルムが攻撃を仕掛けてくる。
G 伊奈帆はザーツバルムを引き受け、アセイラムたちを先に行かせる。
E ザーツバルムが子分のカタフラクトを呼び寄せる。

地球連合本部)

E(G)ライエと戦闘していた火星カタフラクトが帰っていく。
E エデルリッゾが火星人に捕まる。

(ザーツバルム揚陸城)

E デュオスクリアが子分のカタフラクトと合体する。
E デュオスクリアは、次元バリアと強力なビーム刀を展開する。

(スレイン登場)

P(E)スレインがスカイキャリアで近づいてくる。
G 地球カタフラクト部隊が応援に駆けつける。
P スレインが揚陸城に降り立つ。
P(EG)スレインは地球カタフラクトに攻撃されそうになるが、火星兵士がそれを助ける。
P(E)スレインを助けた人が殺される。 

(タルカス格納庫)

E スレインがタルカスに乗り込む。アルドノア・ドライブは起動していない。
G なぜかアルドノア・ドライブが起動する。

(ザーツバルム揚陸城、内部)

EG 交戦状態のユキはアセイラムの助言で、機体を捨てて先の通路に進む事にする。
E そこに、伊奈帆とザーツバルムの機体が振ってくる。
E ザーツバルムが韻子たちをロケットパンチで攻撃する。
E 韻子の機体が損壊する。
G 伊奈帆とユキがデュオスクリアの弱点をついて攻撃する。

G 伊奈帆がザーツバルムを追いつめる。

(離れた通路)

E スレインがザーツバルムのピンチに気がつく。

(ザーツバルム揚陸城、内部)

G ユキ、韻子、アセイラムが機体を捨て、通路を進む。

G 伊奈帆がザーツバルムと交戦する。
P ザーツバルムが戦う理由について述べる。
E スレインがそれを聞いたスレインがザーツバルムを助けようとする。

(揚陸城、動力室)

G アセイラムが揚陸城のアルドノア・ドライブを停止させる。
E そこに、ザーツバルムを助けたスレインのタルカス、伊奈帆のスレイプニール、ザーツバルムのデュオスクリアが突っ込んでくる。

P アセイラムが伊奈帆に駆け寄る。
P スレインがアセイラムを見つける。

L アセイラムは伊奈帆の無事を喜ぶ。
E しかし、アセイラムが突如撃たれる。撃ったのはザーツバルム。
P(E)スレインがザーツバルムを撃つ。しかし、致命傷には至らない。

L 伊奈帆が倒れているアセイラムに近づく。
(回想)伊奈帆はアセイラムとのことを思い出す。

E スレインが伊奈帆に向けて銃を構え、伊奈帆も銃を構える。
E スレインが伊奈帆を殺す。

(モノローグ)

P ノヴォスタリスクの戦闘が終結。アセイラムの消息は不明だという。

(つづく)

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コメント
他3件のコメントを表示
ginji (著者) No.4 (2014/09/28 01:10)
>>3
コメントありがとうございます!
アセイラムにせよスレインにせよ、理想を目指す人に逆風が吹くのがアルドノア・ゼロなんですよね。アセイラムとスレインはどちらも優しいがゆえに逆風を浴びています。しかし、2人の違いを言うなら“強さ”でしょうか。2期はそれでも理想を求める強いアセイラムと、弱いが故に強さを求めて道を踏み外すスレインという感じで進みそうな気がします。
アルドノア・ゼロは予想当たんないんですけど(笑)他の記事も楽しんでいただければ幸いです
さばかん No.5 (2014/09/28 04:58)
こんにちは、いつも解析楽しみにさせて頂いています。
スレインの「敵、味方の区別の中で振り回されている」というどちらかというと受身続きの展開は、イナホから見ればコウモリに他ならないのですが、彼の言葉は常に強い説得力を帯びているため結果的に「卑怯なコウモリ」という価値観を視聴者に植え付けてしまったように感じました。
スレインを取り巻く理不尽さ、敵であるはずのザールバルム卿を助けてしまう、優しさと愚かさ、矛盾と道理の二律背反はスレインの優柔不断とだけ受け取ってしまうにはとても勿体無い面白い展開だったのですが…。状況的には彼の心情は十分説明されていたと思うのですが、続く結果がまた理不尽すぎましたね…w
ginji (著者) No.6 (2014/09/28 13:10)
>>5
コメントありがとうございます!
確かに、「コウモリ」をスカイキャリアーの操縦者だからではなく、スレイン自身を表した比喩として見ると面白いですね。本当のスレイン像はもっと善良な野うさぎみたいな感じなので、戦争がなければもっとかわいがられたかもしれません。
スレインが優柔不断に見えるとすれば、伊奈帆との対比もあるでしょうね。逆に伊奈帆は全ての行動が的確すぎましたから。ただ、完璧な伊奈帆が死んで、どうしようもなくなったスレインが生き残るというあたりは、まともにはいかせないという価値観を感じます。
第1話のアセイラムとスレインの関係を思い出すと、ちょっと泣けますね
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